hoyonco’s diary

悪あがきのまいにち

普通から脱出すること

普通とは何か。

 

昨日(2024年1月17日)書いた記事に「普通」という言葉がたくさん出てくる。
普通、それは私が求めてやまなかったもの、なんとしても手に入れるべきものだった。


私が普通という言葉に、明確に縛られ始めたのは、
高校2年の冬、学校に行けなくなった時だった。

 

元々登校拒否気味の人間ではあったのだが、冬休み明けを境にめっきり学校に行けなくなってしまった。

別に、いじめを受けていたとか、誰かにつらく当たられていたとか、そういうことではなかったのだが、学校という空間にいることに、言語化し難い、鈍くて重い苦しさを感じていた。

よく人には「もっと辛い人もいるんだから」と学校に行かないことを責められたが、
今でも私は、あの時の自分の「行かない」という選択肢を(反省はするけど)後悔はしていない。

 

 

登校は本当に辛かった。毎朝、会社や学校に行く「一歩」がどうしても踏み出せないのだ。無理に足を動かそうとすると、感情がバグを起こしたみたいに、涙が溢れて、そしてその涙で濡れた靴下が気持ち悪くて、靴下を履き替えるのも面倒で、全てがどうでもよくなり、やさぐれて布団に帰っていく。そんな毎日の繰り返しだった。

 

さて、こうしてベットに帰っていった高2の私だが、布団の中で焦るわけである。
「このままでは、将来ニートになってしまう!」

※悲しいかな2024の私はニートなのだが、あの時想像していたよりも悪くないぞ!

 

そこで、高2の私は「普通の人生にコースを戻す」をモットーに進路を決めることを誓うのである。それが、私のカオス・2024年を迎えるきっかけになるとも知らずに。

 

 

 

私は現在24歳だ。短大卒なので社会人歴は4年目である。そんな私が「普通」を求めて

勤めた会社は3社。

全て正社員だったが、どれも1年程度しか続かず職を退いている。全敗である。
これでよく「普通」などと宣えたものだな、とさえ思う。
退職した理由は、不登校になったときと同じで、
漠然とした苦しさと毎日戦っているうちに、また朝、「一歩」を踏み出せなくなったのである。二の舞。そして、ニートに至る。

 

普通になりたくて、資格を在学中にとって経理の事務をやってみたり、好きなことなら続くかもと図書館司書をやってみたり、はては在宅勤務を目指してエンジニアになったりした。

(これからエンジニアを志望されるみなさんへ、フルリモ案件なんてそうそうないです。私の実体験より。)

今だからこそ、面白い経歴してるな〜と思えるが、

3社目を辞めた当初は

「どうして私はみんなと同じようにやれないんだろう」

とたくさん泣いた。

 

 

仕事から離れてみた私は、ふと真実に気づいてしまった。

「3回やってもダメなら、どうやってもそれ以上試行するのは無駄だな…?」

「そもそも、私には普通が着こなせないのかもしれないな」

そして

「じゃあ、私は何がやりたいんだ…?」

どうやら、私は普通コースに縛られて、自分のやりたいことを見失っていたらしい。

今、ちょうどここに「普通」から外れた私がいる。

これは、普通じゃないコースに試しに向かってみる絶好のチャンスではないか。

 

アルバイトをして、貯めたお金で大学に通い直すのもいい。
(母の影響で短大に進学したが、4大には未だ憧れがあるのだ)
そして、その大学では、就職を意識しないで私が好きなことだけを突き詰めた内容を学ぼう。そんなふうに夢が広がって、言葉にしたのが昨日の記事であった。

 

今はまだ空想の段階だが、考えただけで口角が上がり、心拍数が上昇しているのがわかる。入るためには勉強もしないといけない、準備することもたくさんある。

でも、それが楽しい。久しぶりに人生のワクワク感を取り戻した気がしている。

 

 

ちなみに

自分が「普通」にもう向いていない、と気づけたのにはある本が関係している。

 

 

ずっとやりたかったことを、やりなさい。 -ジュリア・キャメロン著

 

ご存知の方も多いと思うが、私は現在この本で紹介されている「モーニングページ」というワークに取り組んでいる。

これがなかなか面白い。

毎朝、思ったことをA43ページにつらつらと書いて頭の中の排水を流していく作業なのだが、すごくスッキリする。

 

私は、これのおかげで、毎日にゆとりが生まれた気がしている。

そして、私には「普通」に仕事に行く毎日がいかに苦痛だったかがはっきりとわかった。

 

たとえば買い物などで外を歩く時も、音楽を流さないで、鳥の声や、風の音、向こうから小学生が走ってくる音、そういったものを楽しめる「余裕」ができたと思う。

仕事を続けていた時は、ホットミルクの表面の膜みたいな乳白色のぺろぺろが脳みそに巻き付いているような頭が回らない、回ったとして鳥の声を感じる余地などない、というような感覚に苛まれていたので、この効果はすごい。

本を一冊読むのは辛い、という方はモーニングページのやり方を解説されている動画などをご覧いただくと良いかもしれない。

 

そんなわけで、私は普通を脱出してみたのである。

「普通」に縛られて、困っている人がいたら、ぜひ相談してほしい。

一緒モーニングページ仲間になろう。