hoyonco’s diary

悪あがきのまいにち

仕事が続けられない私はどうしたらいいのか

「脱・普通」とたびたび口にしてきた私だが、
じゃあ普通じゃなくなるには、どうしたらいいんだろうか、

ということについて悩む日々である。

 

そんな中、先日、知人が、今の私にぴったりなアドバイスをくれた。それは

「1軸での生き方が難しいなら、軸を増やして並行して進めていくのはどうか」
という提案だった。

 

話は少し変わるが、私は以前「マルチ・ポテンシャライト」という働き方について本を読んだことがある。(マルチ・ポテンシャライトについては後述する)

 

その本を読んだ感想は「確かに私はマルチ・ポテンシャライトかもしれない」

「でも、それって『普通』からの逃げなのではないか?」

だった。(まだまだ「普通」にガチガチに縛られていた時のことである)

自分をマルチ・ポテンシャライトだと思うことに自信が無く、「皆んな1軸で頑張っているのに、頑張らない言い訳をしている」気がしていたのである。

 

しかし、今回、知人からアドバイスを受けて私の考えはガラリと変わる。

なぜなら私にアドバイスをくれた知人が「めちゃくちゃ1軸で生きている」人だからだ。知人はその1つの軸にフルコミットするために、いかにして生きていくかを考え、体現している人だった。そして、

その1軸で生きていることがすごく充実していて、本当に楽しそうにされていたのが、強く印象に残っている。

 

私にとって、軸を絞って一つのことをやり続けることは、苦しいことだったので、
そんなふうに楽しむ人もいるんだ!と目から鱗だった。
そして、軸の数によって善悪が決まるわけではない、私が楽しくて面白がれる方を生きていいんだ、と思えるようになった。

 

私は、知人からの話を受けて、もう一度「マルチ・ポテンシャライト」について読み始めた

 

『マルチ・ポテンシャライト 好きなことを次々と仕事にして一生食っていく方法』

エミリー・ワプニック著

マルチ・ポテンシャライトとは、好奇心が旺盛で様々なことに興味を持ち、一つのことに専心せずに、次々と興味の対象を移していく人のことである。

私は自分のこの性格のことを、ずっと「熱しやすく冷めやすいタイプ」だと思っていた。この傾向がある人は転職常連者で、ジョブホッパーになりやすい。

最初にこの本を読んだ時も、(確か、前々職を辞めてすぐだったと思う)
自分のことをぴたりと言い当てられたみたいで、ドキッとしたことを覚えている。

 

マルチ・ポテンシャライトは「多芸に無芸」とか「器用貧乏」のような印象を持ちがちだが、主に3つの強みがある

 

① 2つ以上のアイデアを合体させるのが上手い

これは、興味が多岐に渡るので、A分野・B分野とそれぞれ興味のあることを合体させて、全く新しいアイデアを作ることが得意、ということである。

 

②学習速度が速い

これは、人よりも「初心者経験」が多いからである。
多岐に渡る分野で初心者を経験してきたマルチ・ポテンシャライトは、いわば「初心者のプロ」である。

 

③適応能力が高い

何かに適応していく能力が高いため、どんなシチュエーションであっても臨機応変に立ち回ることができる。

 

私は、これらの強みを聞いて、なんだか自分の存在が肯定されたような気持ちになった。
多すぎる興味は
自分を一分野のプロフェッショナルになること(=1つの仕事を何年も続けること)を阻むものだと思っていた。

 

また、実際に、そうやってたくさんの自分の興味を殺すことなく、仕事していくことができている人がいる、ということも非常に心強かった。

 

なんとなく仕事が続かない人の中には、好奇心が旺盛すぎて困っている人もいるのではないだろうか。私みたいに。

 

私の弱点は「何事も継続できないこと」だと思っていた。やってみたいことはいっぱいあるけど、全部続けられる自信がなくて、最初から断念してしまうことがある。

でもそれは、自分の特性として受け入れて、それにあった働き方をすればいいだけのことなのだった。私は継続できない。けどだからこそ、先にあげた3つの強みが存在している。

 

普通を目指しすぎて、普通以外に盲目的になっていた私だが、自分自身を見つめ直さなければいけないようだ。

 

この本を読んだこと、知人からアドバイスをもらったことは、
「この方向で合ってるよ!」というような、地図をもらった気がしている。

私にあった働き方は多分これなのだろう。

 

また、今回の感じたのは「百読は一会にしかず」ということだった。

本で読むのと、知人から実際に話を聞くのでは、圧倒的に後者の方がインパクトが大きかった。


ただ本で読んで、わかった気になるのと、実際に会って、話して、アドバイスをもらうのでは、自分への響き具合が全く違った。人に話を聞くことの面白さに目覚めた瞬間だった。

 

いつか、できるならば、この本の著者や、他のマルチ・ポテンシャライトの人たちにも会って話を聞いてみたい。

そして、その時には、自信を持って「私はこんな働き方をしています!」と言えるようになりたい。いや、ならなくちゃ、絶対なってやる。